Classmethod AI Talks(CATs)コミュニティを運営してみて感じた諸々を振り返る
この記事は クラスメソッドグループのコミュニティ活動 Advent Calendar 2024 - Adventar 15日目の記事です。
当アドベントカレンダー企画に於いて、私個人的には1日目に「クラスメソッドはコミュニティ活動も頑張っています」という旨の内容を投稿致しました。
以降社内のメンバー各位がそれぞれの立ち位置で関わっているコミュニティについて触れてくれたり、コミュニティやイベント活動の良さや楽しさに言及してくれているのを毎日楽しみに読んでいます。
15日目の本日はおよそ半年前から関わるようになり、直近3ヶ月くらい前から本格的に力をいれるようになったクラスメソッド発の生成AIコミュニティ「Classmethod AI Talks(通称"CATs")」の活動について紹介していきたいと思います。
ここまでの経緯
まずはここまでやってきたことのふりかえりを。
コミュニティ立ち上げまで
活動自体に着手し始めたのは2024年07月、クラスメソッド的に期の変わり目(クラスメソッドは期初が7月なサイクル)からでした。立ち上げの経緯については下記ブログエントリにその流れをまとめています。
2024年の活動記録
そして実際の「活動記録」についてはこちらも下記ブログにその「実績」をまとめています。数字的なものを羅列すると概ね以下の通りです。
- 集計期間:2024年(2024年09月〜2024年12月)
- イベント開催回数:計11回
- YouTube動画アーカイブ本数:計11本(=イベント開催回数)
- イベント登壇者数:述べ31人
- イベント司会進行者数:4人
- 関連ブログ本数:35本
そして実際の「活動記録」についてはこちらも下記ブログにその「実績」をまとめています。
活動のふりかえり
続いて、ここまでの活動を通じて個人的に良かった点、また悪かった点...という程ではないですが課題だなぁ、改善していきたいなぁと感じた点について振り返っていきます。このあたりの内容に言及していくことで、コミュニティ活動の大変さと面白さをお伝えすることになれればと思います。
良かった点
- 社外イベント開催・運営のノウハウを短期間で積むことが出来た
- まずはこの点から。個人的には所謂「コミュニティ活動」についてはそれこそクラスメソッドに転職する前から参加はしていました。ただし「参加者」の立場で。がっつり運営の立場で...というのは実はあまり無かったので、今回こうやって運営の立場でコミュニティ活動に関わることで、大枠どういった流れで進めていくのかというのが分かったのは新しい経験、発見がありました。
- 短期間に回数をこなすことで課題の顕在化に早く気付くことが出来た
- 2024年の活動は都合4ヶ月間で11回のイベント開催を行う形となりました。この数字は当初掲げていた目標でもあり、回数的には無事達成出来た形です(年内に10回はやりたいね、という話をしていた)。ペースで言うとおおよそ毎週開催くらいの感じだったかと思います。ここは、一定期間内で頻度を高めに開催するということを実現することでコミュニティとしても「おっ、やっているな」というのを社内外に印象付ける、アピールすることが狙いでもありましたので一定の成果は得られたのではないかな、と思っています。
- また「コミュニティのイベント運営」の回数を短期間で頻度高めに行うことで、イベント運営を行う上での課題感のようなものもいち早く気付くことが出来ました。「課題感」については後述出来ればと思いますが、見えてきた課題に対して試行錯誤する機会もすぐ得られた(試せるような状況にあった)というのも一定の頻度でサイクル早めに運営していくことのメリットだったかなと思います。
- 一定の登壇機会を創出することが出来た
- 今回のコミュニティ活動を通じて(運営の初期段階に於いては)クラスメソッド社内の生成AIに携わっている人、詳しい人を中心に登壇の声掛けをさせて頂いた形になりましたが、結果として社内におけるイベント・セッション発表の登壇機会を一定数設ける形となりました。登壇者の中には「歴戦の強者」的な方々もいらっしゃいましたが、それ以外にも登壇機会があまり無い方、「今回が初めてです!」のような方もいらっしゃったので、結果として社内メンバーの登壇機会・登壇経験の創出、底上げにも少しは貢献出来たのかなと思っています。
- 社内メンバーとの交流の機会が格段に増えた
- これはどちらかというと私個人の変化ではありますが、運営の立場として「生成AIで何か話せる、話してくれる人」を募る関係で全社横断的に該当しそうな方々に適宜声掛けをさせて頂きました。結果として当活動をやる前に比べて、格段に交流の機会・幅が増えたと実感しています。所属部署や年齢年代の枠を超えて「生成AI」の括りで多くの方々との会話交流の機会が増えたことはとても良かったなと感じています。
- 生成AIの訴求力を実感出来た
- ここはもうシンプルに「生成AIの興味関心度合いはやっぱりすごいなぁ」と。「猫も杓子も」感がありますが、世の中的にも生成AIを絡めていくのがマストになっている昨今、この流れは抗えないものなのだなぁと改めて実感した次第です。
- 生成AIに関する興味関心が強まった
- そしてこれはイベント運営をやっていく上で思いを強くした感がありますが、個人的にもこれは生成AIに本腰入れて関わっていきたいなぁと思った次第です。(←今更かよ!と思われるかもしれませんが) 非エンジニア的な側面(生成AIを利用する立場として)、エンジニア的な側面(生成AIを使ってモノづくりを行う立場として)それぞれで何らかのアプローチを仕掛けて行こうかなと、立ち位置と状況を見つめ直して行こうかなと思いました。
- わいわいやるのは/わいわいやっている場を作るのは楽しい
- これも運営視点ではありますが、ある興味関心軸を元にあつまった人達が、そのトピックについて前のめりに/熱中してやり取りをしているのはやるのも見るのも「やっぱり良いものだな」と思いを新たにしました。オンラインでも良いですし、オフラインだともっと良い。(熱気の共有はやはりオフラインに勝るものは無い)。いずれにしても「同じ思いの元に集まってわいわい楽しくやる」という場を作るのは引き続きやっていきたいなと思いを新たに致しました。
問題点・課題感
- 生成AI系を含めた「社外イベント乱立」のレッドオーシャン感をどう進んでいくか
- この点についてはイベント開催のタイミングでひしひしと感じた部分ではあるのですが、「最近は本当に「イベントごとが多いなぁ」「どこもみんなイベントごとやってんなぁ」ってのはありました。10年前であればちょっとした企画を立ち上げてみれば割とサクッと人が集まってきてくれた感がありましたが、今ではただ単にイベントを立ち上げただけでは来てくれることは無く、ちゃんとコンセプトや内容を作り上げ、集客も頑張らないと参加申込すらして頂けないという状況になっています。
- また、コミュニティイベントを含めた「社外開催・パブリックに開催されるイベント」の数自体が本当に多くなったと感じています。個人的観測範囲内ではありますが、同日同時間帯で3つも4つもイベントが行われているのを見て「まじか...」となったのは1度や2度ではありませんでした。これはもう「参加者優位(イベント運営側では無く、参加者が参加したい・観たいイベントを選べる)」は揺るがない状況と言ってもいいでしょう。イベント運営側として、参加者に選んでもらえるようなコンテンツ・イベント作りをしていかないとなぁ...と思った次第です。
- 集客の難しさを実感した
- ここからは上記「レッドオーシャン感」に絡める形で言及していこうと思います。まずは集客。これは本当に「大変だなぁ」と思い知らされる局面が多かったです。施策アクション1つ取ってみても効果があるのか、無いのか。やるべきなのかそうでは無いのか。都合4ヶ月間に渡って色々やってみましたがまだ「これがベストだ!」というものは見つかっていません。ずっと見つからないのでずっと試行錯誤していくことになるのかなとも思っています。
- 一方で、コミュニティイベントにおけるKPIとして「集客(イベントにおける参加者数の多さ)」が大事なのかというと、決してそれだけでは無いなというのもあるかなと感じています。
- コンテンツ作りの難しさを実感した
- 集客同様、大事だなぁ、難しいなぁと思ったのが「コンテンツ」作りです。「レッドオーシャン感」がある、ということは「そのネタ・トピックは他でもやっている」でもあるわけで、そんな中で当コミュニティは何を提供出来るのか、見てもらえる、参加してもらえるようなコンテンツやイベント建て付けをどうすれば良いのか...みたいなところは毎回毎度考えさせられるところがありました。
- ただそこを突き詰めすぎてもなぁ...というのもあると思うので(考えすぎたあまり本末転倒的な展開になってしまっては意味がないので)、「コミュニティ運営側としてやりたいこと・楽しいな、面白いなと思えること」を踏まえつつ「コミュニティの皆さんにも面白そうだな、参加したいなと思ってもらえること」を考えながら思いのままにやってみようなかと思った次第です。
- コンセプト決めの大事さも感じた
- 集客施策とコンテンツ作りに関しては、この「コンセプト」をより明確にすることで見えてくるものがあるのかな、と思っています。ここはこれまでの内容をふりかえり、今後どういう方向にコミュニティを作り上げていきたいかという部分にも関わってくるので、関係者とディスカッション・協議を重ねてブラッシュアップさせていきたいと思います。
- さらなる課題が見えてきた
- 直近直面しているのは「生成AIコミュニティ=Classmethod AI Talks(CATs)」に関わることではありますが、この活動を通じてその周囲にあるトピックやテーマにおいても色々とやらなければいけないこと、改善・解決しないといけないことが見えてきた気がしています。その辺りのトピックについてもコミュニティ活動と並行して進めていければと思います。
- コミュニティに関わる人達同士でもっと交流する場を作りたい
- これはもう、シンプルに思いました。
- 「わいわいやるのは/わいわいやっている場を作るのは楽しい」でも述べましたが、特定のテーマやトピックに興味関心がある人達で集まってわいわいやるのはそれだけで良いものです。社内に於いても、勿論社外に於いても、よりわいわい楽しく交流出来る場を意識的に作っていくことで、色々な盛り上がりや展開を楽しめるようにしていきたいなと思った次第です。
今後の開催展望
- コミュニティのコンセプトや開催方針をブラッシュアップさせていく
- 2024年年内、4ヶ月の期間でコミュニティ活動を重ねてきたことで曖昧だったもの、見えてきたもの、未だ見えきっていないものがそれぞれあったと思います。そういったものをより明確にしていくために、Classmethod AI Talks(CATs)コミュニティのコンセプトや在り方、開催方針を少しずつ見直してまた色々チャレンジしてみたいと思います。
- 更にもっと色々な人達との展開を絡めていく
- この点については始動のタイミングで「当初は社内、クラスメソッド関係者の割合が多くなってしまうと思うけどゆくゆくは社外の登壇者の割合も増やし、参加者の皆さんとの交流も出来るようにしていきたい」と表明はしていました。2025年はこのあたりの展開にも進めていけるような取り組みを色々と検討していきたいと考えています。
- もっと「やりたいこと」をやっていく
- そして最後に「もっとやりたいことをやっていく」。ここまでの運営でもここは押さえてはいましたが、2025年はもっとこの部分を押し出していこうかなと思います。我々運営視点でもそうですし、社内メンバーに於いても、そしてコミュニティメンバーの皆様的にも「面白そうな、やりたいことを楽しめる」場所を目指して活動していこうと思います。
クラスメソッド発の生成AIコミュニティ「Classmethod AI Talks(CATs)」はDoorkeeperで運営をしています。興味関心のある方は是非コミュニティへの参加をお願い致します!
まとめ
という訳で『クラスメソッドグループのコミュニティ活動 Advent Calendar 2024』15日目のエントリをしんやがお届けしました。
明日12/16(月)はかみとさんの予定です。お楽しみに!